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トラブル防止のため、転載・引用・配布、直リンクを含めた他サイト等での紹介はご遠慮くださいね。

PEACE without WAR 


更新をお休みしておりますm(..)m

■湾岸戦争(3/10)

わたしは湾岸戦争のとき、アメリカに住んでいました。テレビも新聞も「今日は○○のターゲットを破壊した」そういう調子。その爆撃で何人死亡したか・・・そんなことはほとんど報道されていませんでした。そう・・・記事を最後まで読めば「その施設は**人の技術者が勤めていた」みたいには書いてあることはありました。空爆されたことのないアメリカ人はそういう被害には想像が及ばないようでした。戦場のアメリカ兵だけがクローズアップされていました。 軍事拠点に絞っているので市民への被害は最低限に抑えられているという風に説明されていたと思います。アメリカにいるときは知りませんでしたが、あの戦争で約30万人のイラク人が亡くなったそうですね。そのうち約半分が一般市民だったそうです。(アメリカの死者は150名)。

その後、某国で国連職員として働きました。ある日の夜、イラク人と名乗る知らない人から電話を受けました。「経済制裁で薬が足らず、子どもたちが死んでいっている。国連職員であれば薬を送ることができるので名前を貸してくれ」というようなものでした(詳細はもう覚えていません)。どこで電話番号を知ったのか、武器の密輸に利用されるんじゃないか・・・等々、怖くなり、「国連の支援が必要なら昼間に事務所に電話したらどうでしょう」と断りました。もちろん電話はかかってきませんでした。最近、知ったことですが、戦争後の経済制裁による食糧不足・薬不足などからこれまで約100万人が亡くなったそうです。国連によると約60万人は子どもだそうです。見ず知らずのわたしにまで電話をしてきたイラクの人は、ほんとうに子どもたちの命を救うため、なりふりかまわないほど必死だったのかもしれません。

戦争とは人が死ぬこと。武力行使は殺人と同義語です。

戦争には反対です。戦争による平和ではなく、PEACE without WAR を。


***

3/10限定:友人から回ってきた緊急メールです。転送に転送を重ねて届いたようです。10日(NY時間)に行われる安保理事会にネット経由で世界中から平和的解決の嘆願を送ろうという運動の告知です。関心がある方はお読みください。(運動への参加は個人の責任において行ってください)。

Dear friend,

I'm hoping you can join me on an emergency petition from
citizens around the world to the U.N. Security Council.  The
petition's going to be delivered to the 15 member states of
the Security Council on MONDAY, MARCH 10.

If hundreds of thousands of us sign, it could be an enormously
important and powerful message -- people from all over the
world joining in a single call for a peaceful solution.  But
we really need everyone who agrees to sign up today.  You can
do so easily and quickly at:
   http://www.moveon.org/emergency/


The stakes couldn't really be much higher.   A war with Iraq
could kill tens of thousands of Iraqi civilians and inflame
the Middle East.  According to current plans, it would require
an American occupation of the country for years to come.  And
it could escalate in ways that are horrifying to imagine.

We can stop this tragedy from unfolding.  But we need to speak
together, and we need to do so now.  Let's show the Security
Council what world citizens think.

Thank you,

"Never doubt that a small group of thoughtful, committed citizens can
change the world, indeed it's the only thing that ever has."
Margaret Mead

■平和憲法(3/21)

日本の憲法は国際紛争の解決法としての武力行使を否定し、戦争を放棄しているのに、アメリカの武力行使を支持していいの?それはもう参加以外の何でもないんじゃないの?支持しておきながら、「日本は戦争へは参加しません」・・・というのは詭弁だよね?

■ボリビアと対イラク戦争(3/25)

ボリビア人から聞いた話。イラクを攻撃するアメリカ軍にはボリビア人がいるそうだ。ボリビア系アメリカ人ではなく、ボリビア人。不法滞在者として抑留されていた彼らは、戦争に行けばビザをやるといわれ、出撃しているという。(立場の弱い不法滞在者を戦争に追いやるなんて。・・・他国を侵攻したいならせめて、すべて自国民の血であがなったら?)

ボリビアは多くの中南米諸国同様、一時期軍事政権下にありった。言論の自由はなく、反体制派の誘拐・拷問・処刑などが頻発し、いまでも行方不明のままの人がいるそうだ。中南米の軍事政権を支えていたのはアメリカだ。だから中南米のひとはアメリカがフセイン政権を独裁的だと批判し、「イラクの解放」といっても信じないそうだ。

■CNNウォッチ:No matter how long it will take・・・(3/27)

No matter how long it will take・・・ブッシュはフセイン政権を倒すまで頑張るそうだ。わたしにはNo matter how many civilians will be killedに聞こえた。ブッシュは、また、「ゆっくりと確実にイラク人をとりまく恐怖が取り除かれつつある」と自慢げに演説していた。(一度、空爆の恐怖にさらされてみたら?)

■CNNウォッチ:peace・・・and life(3/27)

CNNでは、米英軍が(自分たちが傷つけた)イラク市民を救助する様子を写してた。記者が瀕死のイラク人にインタビューを試みていた。テレビに向って伝えたいメッセージはないかと。医者がようやっと通訳した。「ただ一言、アメリカ人にいいたい。 We are the people who are seeking for peace and life.なのだ」。CNNのナレーション。重々しく。「これを伝えると米兵はこういった。われわれもイラク市民のpeace and lifeを求めているのだ。しかし、それにはまずイラク市民の信頼が必要なのだ、と。.」(イラク市民が殺されていくのはアメリカを信頼しないイラク市民自身のせいなのか・・・)。

■CNNウォッチ:何十万のサダム・フセイン(3/28)

バグダッドを家族を連れて脱出してきたイラク人がCNN記者にこういったそうだ。「たとえフセインが殺されようと何も変わらない。攻撃が始まってイラクには何十万人ものサダム・フセインが出現したからだ。イラク人はアメリカが彼らの解放のために攻撃しているのでないことを知っている。母国が攻撃され、主権が侵されようとしたとき、人々は戦い、抵抗するものだ」・・・と。ところが記者は、「信じられないかもしれないが、こういう意見もあることを忘れてはならないと思う」とコメント。なぜ、「信じられないかもしれない」なのか・・アメリカ軍・政府・CNNの論調、みな、イラク人の抵抗はすべて、軍事政権の恐怖による強制されたものだとしているからだ。彼らは正義の解放軍だから、自由意志に基づいたイラク人の抵抗なんてありえないというわけ。

■CNNウォッチ:「西側メディアは戦争推進的(pro war)か?」(3/30)

こういうテーマでCNNがニューズウィークの記者にインタビューしていた。えっ、自分たちの報道がpro warじゃないとでも思ってるのか・・・と驚き、すぐにに、あ、ポーズだけね、と納得。だいたい、アメリカ・メディアがアメリカ・メディアにインタビューしてるし。米英=西側という区切りもすごい。同じ西側ならフランスのメディアにでもインタビューしたらどうよ。

アメリカ政府・軍によるフセインの死・負傷説、バスラの師団の投降説。どれも間違いで、結果、メディアは誤報を流したわけだけれど、ニューズウィークの記者は政府や軍は戦争初期の混乱で間違えたのだとかばっていた。どう考えても、政府や軍はイラク兵に心理作戦をしかけるためにガセを流し、メディアは疑いもせず、たれ流したということでしょう。控えめにいっても戦争に利用された・・・わたしなど、うがっているから、ガセの疑いがあることを知りながら、アメリカを有利にするために無批判に流したように思う。そういえば、CNNスペイン語圏版(英語のCNNとはプログラム構成などが違う)で流していたNYでの反戦デモでは、「米軍の口先、CNN」というプラカードもあったっけ。

■CNNウォッチ:イラクに戻る人たち(3/30)

ヨルダンには「もうイラクには戻らない」つもりで移住したイラク人がたくさんいるそうだ。だけど、ヨルダンから、これまでに何千というイラク人が戦うためにイラクに戻ったという。フセイン政権を守るためではない。母国を守るため。外国による占領には抵抗あるのみ・・・と笑顔でイラクに向うひとの顔が印象的だった。

■CNNウォッチ:最小限の犠牲(3/30)

アメリカ軍はよく使う。「最小限の市民の犠牲で」・・・アメリカ人に聞いてみたい。自分や自分の愛する人がその最小限に含まれても同じことがいえるのだろうか。

■CNNウォッチ:「補給線が鍵」と銀英伝(4/1)

バグダッドに向って前進しているのはいいけれど、補給線が長くなり、そこをゲリラに襲われたりするので、米英は苦戦らしい。なんだか・・・銀河英雄伝説みたい。確か、あの小説でも、「独裁的な銀河帝国から民衆を解放するんだ」と、民主主義の自由惑星同盟の大統領が不要不急の戦争をしかけた。さしたる抵抗もなく、帝国領奥深くまで進んだら、それは罠で、補給線を絶たれて苦戦。イラクが最初、抵抗しなかったのも、こういうことを見越した作戦だったのかも。

要人攻撃(4/9)

仕事がピークでニュースをみられないあいだに、イラク戦争が終結したらしい・・といわれた。フセインを狙って爆弾を投下した日のこと。たとえ市街地であっても、ターゲットの敵を倒すために、ものすごい威力の地中貫通弾とミサイルをぶちこむ・・・。きっと、「最小限の犠牲」。広島も長崎も、アメリカ人にいわせれば、「これ以上、アメリカ兵と日本国民の死を増やさないために」だったから。そして、これが前例となり、みんな、アメリカのいうなりになるのだろうか。もう、ニュースみるのもいやな気分。

大量破壊兵器(4/9)

アメリカのイラク侵攻の口実は大量破壊兵器・生物化学兵器だった(いつのまにか、悪のフセイン政権打倒にすりかわったけど)。少なくとも、これまでイラクは使わなかった。さて、でてくるのか・・・。アメリカなら証拠を捏造することも容易だろうし・・・。国連査察団の入国を許可しないのはなぜ?

■シリアの参戦(4/9)

戦争中、わたしはボリビアの田舎町にいたのだけれど、一日、シリアが参戦したらしいという噂が、仕事先の機関で広まった。アメリカの侵攻にアラブが立ち上がってほしい・・・そういう願望からでた噂だったのだろうか。

■続・補給線(4/9)

補給線が命取りらしいということで、イラクは攻撃をしかけた。あたりは砂漠で身を隠すものがない。アメリカ軍のハイテク兵器で次々狙い打ちされ、兵力がかなりそがれたらしい。「補給線が鍵」というCNNの報道も、イラクを誘い出す罠だった?

犠牲をまっていたという説(4/9)

アメリカの日本大使館に勤務していたことのあるひとが、アメリカは、ある程度アメリカ人(とイラク人)の犠牲がでるのを待ってたんじゃないか・・・と憶測していた。フセインの居所はずっと知っていた。しかし国際世論がこわかった。市街戦になれば犠牲がどんどん増えるので、それを口実にフセイン狙いの爆撃をした・・・。なるほど。

フセインの肖像画への赤ペンキ(4/10)

米英軍がバスラ(?)に侵攻したとき、CNNで繰り返し流されたフセインの肖像画に浴びせかけられた血の色の赤ペンキ。住民が浴びせていた。その赤ペンキはイギリス軍が渡したそうだ。

アルジャジーラへの爆撃(4/13)

バグダッドに残り、イラク民間人の犠牲やアメリカ人捕虜の様子を報道し、米英軍からにらまれ、CNNでもセンセーショナルだと批判されていた、アラブの衛星テレビ、アルジジャーラの報道局が爆撃された。バグダッド侵攻が本格化する直前。アルジャジーラは撤退した。アラブでは、意図的な攻撃だとされている。確実なことは、今後は、アメリカの制圧した地域では、アメリカ寄りの現場報道がほとんどになるだろうということ。

銅像(4/13)

フセインの銅像が倒された。フセインの顔に星条旗が巻かれた。銅像を倒したのはアメリカ軍だった。もちろん歓ぶ市民も映された。でも、ベルリンの壁崩壊のときのような圧倒的な住民のパワーは感じられなかった。あのときは、ほんとうに「解放」だと思ったものだけれど。

■略奪(4/14)

国立博物館17万点がほぼ全部略奪されてしまったそうだ。博物館のひとが7000年の歴史がおしまいだ・・・と泣いていた。ハムラビ法典も盗まれたらしい。略奪は政府官公庁やフセイン政権要人屋敷だけでなく、外国大使館にも及んでいるらしい。今朝のニュースでは、略奪に参加しているのは、「抑圧されてきた」サダムシティのひとたちが中心らしい。経済制裁で苦しかったひとたちが「取り返してやる」と思っているのもあるんだろうけれど。病院からも盗んでいるらしい。空しい・・・。

■日本のメディア(4/14)

日本に帰国して、テレビをみて驚いたこと。流される映像にクレジットがついていない。どのメディアが、誰が撮影した映像なのかということがまったくわからない。ニュースを判断するのに大変重要なことだと思うのに。

■戦犯とトランプ・カード(4/14)

アメリカ軍は55人の「戦犯」をトランプにして兵隊に配ったらしい。まさに戦争はゲーム。

それにしても「戦犯」ってなに?何に対する戦犯なの?アメリカ軍が国際世論の反対をおしきって侵攻したのに、イラクは戦争に反対していたのに、アメリカ軍の侵攻に抵抗したら、それが犯罪になるのか・・・。

もし、フセイン政権の圧政を裁くのだとしたらアメリカ軍ではなく、イラクのひとでしょう?

■悪いことをする自由(4/14)

ラムズフェルドが略奪について聞かれて、「彼らは自由になったんだ。自由には悪いことをする自由もあるんだ」と言っていた。・・・・・・。

■今度はシリアか・・・(4/15)

アメリカは、フセインが死んだと大々的に報道してイラク制圧を印象づけておきながら、いまは生死不明で、シリアに逃げた可能性もあるといったりしている。シリアを叩く口実にしか思えない。さらに、最近は、アメリカは、シリアが生物化学兵器をもっていると言い出した。イラクの生物化学兵器もまだみつかっていないのに懲りないな・・・。実際にもっているかどうかは問題じゃない・・・。アメリカが「敵」とみなしたら、なんでも理由をつけて戦争にしてしまう。そんな好戦的なアメリカが大量破壊兵器や生物化学兵器をもつことにアメリカはなんの疑問も感じていない。アメリカだったら「神の名」「正義」のために核や生物化学兵器を使うこともきっと許されるんだろう(広島の原爆だけに飽き足らず、長崎に別の型の原爆を落としたように)。矛盾。アメリカ以外の誰もが気づいているのにいえない。

■「賊軍」の抵抗(4/15)

いま、イラクで散発的にアメリカ軍に抵抗しているひとたちがいる。義勇兵もいるらしい。アメリカはイラク制圧したらしいけれど、まだ、フセインもいやだがアメリカの占領はもっといやだというひとがいる。こういうひとたちも、「賊軍」とひとくくりにされ、殺されていく。

■占領とガム(4/21)

ガーナー復興人道援助室長(なんだ、この肩書き?)がバグダッドに入った。ガムをかんで現れた。人道援助のためではなく占領のためというのがまるみえ。その映像をみて母がつぶやいた。「戦後にアメリカ軍に、ガムくれ、チョコくれってせがんだの思い出すねえ」。それで思い出した。アメリカ兵は、車を走らせながら、日本の子どもたちにガムやチョコを投げ与えたそうな。まるで動物にえさをやるように。

■石油省の再開(4/23)

イラクの石油省が再開した。アメリカ軍がバグダッド入りして、まっさきに守りにいったのが石油関連施設。ほかの略奪や破壊は知らぬ顔。国立博物館や病院まで荒らされた。やはり、石油が目的なんだろうな・・・。それにしても、わかりやすい。

■武器庫の爆発(4/26)

バグダッド近郊で武器庫が爆発した。死傷者が14人とも40人ともいうらしい。アメリカ軍は武装勢力の攻撃だという。バグダッドのひとたちは、アメリカ軍のミスだと怒っている。真実がわかることはないだろう。

■クラスター爆弾と民間地への爆撃(4/26)

アメリカは戦争中、クラスター爆弾を1500発つかったらしい。そして米英軍が民間居住区に落とした爆弾は26回。大本営発表だけど。

■ファルージャで民間人を殺害(4/30)

29日、バグダッド近くのファルージャという町で、アメリカ軍が、アメリカのイラク占領抗議の住民へ攻撃し、10人が死亡、約70人が負傷したらしい。死傷者には子どももいるそうだ。住民から投石があったらしい。イラクのひとによると、近くの学校施設がアメリカ軍に占領されているので、そこを退去するよう集まり、アメリカ軍のイラク占領に抗議していたんだという。アメリカ軍は、住民の中に民兵がいて、攻撃をしかけてきたという。民兵なんていなかった、住民だけでなく報道関係者も証言しているそうだ。

■イラクの国連制裁解除(4/30)

前にも書いたけれど、国連につとめていたとき、ある夜、見知らぬイラク人を名乗るひとから「国連制裁で医薬品が欠乏し、子どもたちが死んでいる。国連職員のあなたの名前をつかって医薬品を送らせてくれ」との電話があった。確かに医薬品は欠乏していたらしい。エタノールも武器の材料になるとかで輸入できなかったらしい。

アメリカはそんな国連制裁の早期解除を主張している。制裁解除自体は結構なこと。でも、だいたい、戦前、アメリカが制裁を主張してきたのは大量破壊兵器の存在じゃなかった?大量破壊兵器がまだあるかもしれないのに(というか、アメリカは「ある」と主張している)制裁を解除するの?

■戦闘(コンバット)終結宣言(5/1)

ブッシュが空母の上で、戦闘終結を宣言した。なんでわざわざ空母?ブッシュによれば、この戦争は対テロ戦争だったんだそうだ。でも、アルカイダとフセインの関係は証明されていないし、大量破壊兵器もみつかっていない(アメリカは「うまく隠してる」といっている)。だから、戦争終結とはいえない。戦闘終結。レトリックだよねえ。みんな、戦争が終わった気分になってしまう。そして、ブッシュは、これからも、敵が攻撃をしかける前に先に攻撃する・・・みたいなことを言っていた。それって、イラクが大量破壊兵器をもっていて、アルカイダの攻撃をバックアップしていたと証明できてからいえることじゃ? 力は正義・・・なのか・・・。

■政治体制を選ぶ自由・・・(5/10)

アメリカ主導で新しい政治体制が構築されつつある。イランに亡命していたシーア派の大物聖職者が帰国した。政治体制づくりに参加するらしい。ただし、アメリカは、宗教国家ははなから不可としているらしい。選択肢をアメリカが決めている。アメリカの都合のよい政治体制だけが認められる。もし、大多数の国民がイスラム国家を望めばどうなるのか・・・。まぁ、アメリカの許容範囲内での自由であり、民主主義だってこと・・・。うすっぺらい、あまりにも。

■開戦前の情報操作・・・(6/1)

イラクの大量破壊兵器はまだみつかっていない。開戦前に情報操作があったのではないか・・・アメリカのマスコミもさすがに問題視しているようだ。しかし、他人を叩くことに一生懸命になるのもいいけど、戦争前・戦争中と御用メディアだった自分たちも情報操作に荷担しなかったかどうか検証すべきじゃないか。でも・・・いまさら大量破壊兵器がみつからないとなっても、ブッシュは痛くないんじゃないか。もう、イラク戦争は忘れられつつある。フセイン政権の暴虐ぶりと復興の明るい面だけが語られていく。

■石油の利権・・・(6/2)

アメリカ軍によって官公庁は爆撃され、進駐してからは略奪された。国立博物館も例外ではなかった。爆撃と略奪を免れた官公庁がある。石油省と石油関連施設だ。

チェイニー副大統領はハリバートンという石油会社の役員をずっとやっていた。そして、2005年までずっと報酬を得ている(税金対策らしいけれど)。イラク復興で石油事業をしきっているのがハリバートンの子会社のKBR。競争入札もなにもなく、KBRに決まったそうだ。KBRは対イラク戦争前に国防総省と石油関連施設の保護に関する契約を結んでいたそうだ。

アメリカは戦争前はイラクに石油の利権をもっていなかった。今、石油を独占しているのはアメリカ企業だ。復興事業もアメリカ企業が請け負っている。アメリカ政府役人によると、戦争にはアメリカの税金が使われたのだから、復興をアメリカ企業を請け負うのは当然だという。

こうもいえる。アメリカの軍需産業のミサイルや戦闘機を使って破壊し、その復興をアメリカ企業が受注する。

■イラク暫定行政機構の崩壊・・・(6/2)

イラク人によるイラク統治システムはもう崩壊してしまうようだ。米英軍の共同統治に組み込まれてしまうらしい。

■パレスチナ・イスラエル二国平和共存合意・・・(6/5)

この合意が守られてほしい。イスラエルは国連決議に従ってパレスチナ難民帰還を認めてほしい。占領地から撤退してほしい。ほんとうにずっと理解できない。ユダヤ人は自分たちの地を追われ、苦難の道を歩んだというけれど、なぜ同じことをパレスチナ人に対してできるのか。彼らの苦難に思いを寄せられないのか。なぜ占領を続け、占領地を拡大するのか。(ユダヤ人の入植地という言葉はおかしい。不法占領地というのが正しいと思う)。もちろん、過激派もテロはもうやめてほしい。現実的になってほしい。

ブッシュは自分の功績のように威張っているけれど、もとはといえばイスラエルの国連決議違反や、大量破壊兵器所持は不問にしてきたアメリカの二重規範が問題解決を遠ざけてきたんじゃなかったっけ・・・。

■「大量破壊兵器は開戦直前に廃棄された」?(6/5)

最近、ラムズフェルドはこんなことを言っているらしい。大量破壊兵器はみつからなくても別に構わないんだろう。フセインという抑圧からの解放にみんな目がいってるけど、戦争開始の理由はそうじゃなかった。大量破壊兵器の存在だったのに、忘れられそうだ。エビアン・サミットでも、アメリカとの関係修復を目指すフランスなどは、すんだこととして追及しなかったらしい。

■イラクに自衛隊派遣(6/9)

大量破壊兵器存在に疑問があり、戦争の大義が揺らいでいる。復興はアメリカ企業独占。治安は不安定。そんな状況だというのに、小泉さんはイラクに自衛隊を派遣するといっているらしい。国連の枠組下、PKOじゃない。イラクのためじゃなくアメリカのための派遣じゃないの?しかも、国会の会期あと少しというときに新法を持ち出した。延長しても20日でしょう。こんな大事なこと、20日で決めるつもり?急いでいる。

しかも、ニュース23によれば、このウラには総裁選挙がらみらしい。イラク新法提出は山崎幹事長のアイデア。国会が閉会すれば総裁選挙をにらんだ反小泉派の動きが活発化する。会期延長があれば、反小泉派の準備期間が短くなり、総裁再選に有利だからとか。・・・こんなことで議論を重ねず、イラク新法をつくってしまうのか。脱力。

■戦争と野球を一緒にするな〜(怒)(6/10)

アーミテージ副長官はイラクへの自衛隊派遣を大喜び。湾岸戦争のとき日本がお金出して人を出さなかったことを「野球の試合を球場でお金払って観戦してただけ」(怒)といい、「グラウンドまで降りてくれるのは歓迎(ピッチャー・キャッチャーになる必要はないが)」とか言ったらしい。(こんなたとえがでるなんて、メジャー・リーグには「観客は10人目の野手」といわれる阪神のようなチームはないらしい)。日本には日本の憲法があるんだ〜!アジアの国々の不安だってあるんだ!アメリカ人にあれこれ言われる筋合いはないっ!しかも、大義のない戦争を始め、その大義をイラク解放にすりかえようとしてる連中に〜。

■報復の連鎖 全面戦争へ(6/11)

ハマスは武力闘争を放棄しないと宣言。イスラエル国境で警備兵を殺害。そして、イスラエルはミサイルでハマス幹部の暗殺をはかった(ミサイルによる暗殺は初めてじゃない)。通行人を含め数十名が死傷。ハマスは今度はバスで自爆テロ。17人が死亡。イスラエルはハマス相手に全面戦争を決意した。また、ひとが死んでいく。平和共存は遠のく。インドネシアのアチェでも国軍による掃討が始まって久しい。どんどんひとが死んでいく。

イスラエルがミサイルでハマス幹部の暗殺をはかったことをブッシュは批判したらしいけど、それは結構だけど、自分たちがミサイルでフセインを暗殺しようとしたことはどうなるのか。「正義」だからイイんだろうか。

■シャラーム(6/12)

十数年前のアメリカ留学中、ユダヤ系アメリカ人(正式にはユダヤ教徒)の友人・知人が多くできた。友人の家に招かれたとき、壁に「シャラーム(シャローム)」という言葉を刻んだきれいな額が飾ってあった。挨拶がわりの言葉で平和という意味だと教えてもらった。イスラエル人に知り合いはいないけれど、イスラエルでも同じじゃないだろうか。

約十年前のある国際会議でパレスチナ自治政府の環境省の職員と知り合った。パレスチナというと、過激派とか難民とかそういうイメージが強く、最初、行政といってもぴんとこなかった。でも、話しているうちに、パレスチナはこういう普通の人たちに支えられて「国家」づくりを目指しているんだ・・・と実感した。自分たちの国をもち、普通の市民生活を送りたい・・・そういうごくごく当たりまえの願いなのに、まだ叶わない・・・。

■ハマス イスラエル全面攻撃へ(6/13)

ガザ地区への空爆が続いている。ハマス幹部とその妻子が武装ヘリにより殺害された。妻子や通行人の殺害も辞さないイスラエルはハマスの「テロ」を絶対に批難できない。ハマスもイスラエル人全員を標的とすると決めたようだ。女性・子どもすべて対象だという。イスラエルではシャロン首相を支持し、パレスチナとの妥協を拒否するタカ派世論が優勢。パレスチナでもハマスへの支持率はパレスチナ自治政府と同じくらいらしい。もう、誰にもとめられないのか・・・。

■イラクへの自衛隊派遣 (6/13)

自衛隊はイラクでアメリカ軍の武器やアメリカ兵を輸送することも想定されているらしい。自分たち独自に道路工事などをするのではなかったの?なぜアメリカ軍の輸送を手伝うの?復興事業はアメリカ企業が握っている。それを支援するということ?アメリカのための自衛隊支援なの?

重火器の所持も認める方向らしい。イラク人によるアメリカ兵への攻撃は続いている。自衛隊が攻撃され、応戦してイラク人に武器を使うことがないと・・・なぜ言い切れるの?アメリカ軍への攻撃にまきこまれ、アメリカ軍援護のために武器を使うことになったりしないの?

自衛隊が占領に反発するイラク人を殺すようなことになったら、いったいなんのための復興になるの?そもそも、戦争の大義に疑問が生じているとき。占領の大義も揺らいでいるということでしょう?そして、戦闘になったら、憲法はどうなるの?自民党はテロなどの突発的な攻撃は「戦闘」とは呼ばない方向で考えているらしい。

こんな憲法の基本理念にかかわり、国の安全保障にかかわる重大事を簡単に決めていいの?

■「フセインの生死不明だからといって、フセインがイラクにいなかったといえるのか」(6/13)

日本の国会の党首討論で。

小泉首相は大量破壊兵器の存在を理由にイラク戦争を支持した。その具体的根拠はなにだったのかときかれて「フセイン大統領の生死は不明である。だからといってフセイン大統領がいなかったといえるのか」だから「大量破壊兵器がみつからないといって、大量破壊兵器がないと断言できるのか」

・・・・。(フセインはいたことが明らかでしょう??)

では、疑惑の段階だったのに、存在すると断定して戦争支持したのかときかれて「疑惑だったら存在しないと断定できるのか」

・・・・。(誰も存在しないなんて断定してないやんか。具体的証拠がないのに「存在する」と断定したことを問題にしてるのに)

う〜ん。首相に就任したときには期待したのになぁ・・・。

■ハマス イスラエル全面攻撃へ(6/13)

ガザ地区への空爆が続いている。ハマス幹部とその妻子が武装ヘリにより殺害された。妻子や通行人の殺害も辞さないイスラエルはハマスの「テロ」を絶対に批難できない。ハマスもイスラエル人全員を標的とすると決めたようだ。女性・子どもすべて対象だという。イスラエルではシャロン首相を支持し、パレスチナとの妥協を拒否するタカ派世論が優勢。パレスチナでもハマスへの支持率はパレスチナ自治政府と同じくらいらしい。もう、誰にもとめられないのか・・・。

■アメリカ軍、イラクのデモに発砲 (6/17)

アメリカ軍が、占領本部(元宮殿)前の数百名のデモ(元イラク兵で給与未払いなどに抗議していたらしい)に発砲し、2人が死亡したらしい。デモ隊からの投石に銃で応戦したらしい。アメリカ兵は「投石してきた」「車で中に入ろうとした」「自衛」といっている。これからも、「自衛」の名のもと、投石でアメリカに抗議する者は殺されていくんだろう。デモ隊の一人はBBCのインタビューに「非武装のデモに発砲するなんて。次のデモは武装する。われわれは武器をもっているんだ」。もし、アメリカに武力をもって抗議すれば「テロリスト」として掃討される。これが占領。

■沖縄終戦の日 (6/23)

読売テレビで、13年間、沖縄で遺骨収集を続ける3人の方の特集をやっていました。

沖縄戦では女子どもを含め13万人死亡したそうです。地上戦が始まって逃げる場所のなくなった兵隊や民間人の潜む壕に、アメリカ軍は無差別に火炎放射をしたり、爆弾をポンと投げ込みました。今でも壕の中には焼死した人々の遺骨が埋っているのだそうです。さんが遺骨収集を始めたきっかけは沖縄で戦死したお兄さん。お兄さんの遺骨は探せなかったけれど、一人でも多くの遺骨を太陽の下に出してあげたいと、埋まってしまった壕を自費で掘り続けているのだそうです。掘り出した遺骨や遺品はきれいに洗ってから、県の遺骨館?に渡すそうです。「60年ぶりのお風呂だね」「やっと戦争が終ったね」と語りかけながら遺骨を洗う姿が印象的でした。

今まで沖縄で収集された遺骨の3分の1はテレビで特集されていた3人の方が個人的に収集されたものだそうです。イラクに自衛隊を派遣する前に、こういうことに予算を使ってほしい・・・。

■ハマス・イスラム聖戦の停戦宣言(6/29)

ファタハはまだだけど、とりあえずハマスとイスラム聖戦が条件つきの停戦宣言をした。戦争によらない平和がくるといいな・・・。

■イスラエル軍ガザの北部から撤退(6/30)

代りに、パレスチナ自治政府の警察が治安活動につく。でも、ユダヤ人不法占領地(入植地)はそのまま・・・。

■ひさしぶりに(7/23)

久々の書き込み。関心が薄れたわけではないのだけれど。

イラクについては、大量兵器の危機に関する情報操作・誇張など、今さら何を言っているのという感じ。BBCもCNNも戦争時のプロパガンダ報道を見ているだけに、戦争が終ってから疑惑追及といわれても白ける。追及しないよりはいいかもしれないけれど。イラクにおける反米感情の高まりも、さもありなん。アメリカが開戦の理由を大量兵器疑惑からイラク解放にすりかえようとする行為もうんざりしてきた。そして米軍自体が戦闘が行われていると認めているのに「非戦闘地域」に自衛隊を送る国会。自衛隊が殺されるどころか、他国人を殺す事態になるかもしれないのに。

米軍はフセインの息子2人を殺害したそうだ。ブッシュは例の芝居がかった口調で「われわれは正義をもたらした。罪のないイラク国民を拷問・傷害・殺人してきた者」を殺したことを自画自賛。確かにそういう「悪」だったのかもしれない。でも、米軍がどれだけ罪のないイラク国民を傷害・殺人してきたと思ってるんだ・・・。自分たちの利益のために殺人を行い、それを正義だと主張する(正義だと信じているのかもしれない)。ついていけない。正義という言葉のなんと便利なことか。そして、このことが、大量兵器疑惑をそらすことに使われるのは目にみえている。

■遺体写真を流すな〜〜><(7/24)

BBCをつけたら飛び込んできた。あぁぁぁ・・・。血だらけのウダイ・クセイ兄弟の遺体写真を公表する・・・?!米兵の死体の写真をイラクが放映したとき、アメリカはどれだけ批難したと思っているんだ〜。相手が策略のために死体の写真を流すのはダメで、自分たちが策略のために死体の写真を見せるのはいいのか〜〜。またまたダブル・スタンダード。自分が正義だと思えば何をしてもいいのか・・・。

そして、BBCがこの写真を表現する言葉が「very dramatic」。暴君だったのかもしれない、でも、死者は死者。BBCには死者を悼む心はないの?!(死んだらみんな仏になるというのは日本にだけ通じる概念なのか・・・)。いうまでもなく・・・とてもじゃないけど、CNNを見る気力は・・・ない。

■フセインの拘束(12/21)

先週、出張中にフセインが拘束された。アメリカは「we got him」と大喜び。テレビは、頭をつかまれ、DNAテストのための検体をおとなしく採取されるフセインの姿を映し出した。惨めな姿を強調するためだろう。仮にも一国の大統領だった人物だというのに。

アメリカは大量破壊兵器の存在を理由に侵略を始めた。大量破壊兵器は使用されないまま、アメリカは戦いに勝利した。その後の捜索でも見つけられないでいる。そして、とうとうフセインを拘束した。それでも大量破壊兵器が発見されなければどうするのか・・・。

ブッシュは、死刑だといっているらしい。なぜ、それをブッシュが決められるのか。何に対しての罪なのか。イラク国民に対する罪ならば、ブッシュの決めることではないだろう?(だいたい、核兵器を使って広島・長崎の市民を殺害したアメリカに、フセインが化学兵器を使ってクルド人を虐殺したことを「人道への」罪として問えるの?広島・長崎は勝者が勝利のためにやったことだから、人道上問題がなかったとでも?)

こんななか、日本の首相は世論を押し切って自衛隊の派遣を決めた。憲法の前文の精神にのっとっているらしい。学生の頃、初めて憲法の前文を読んだとき、その格調の高さに感動し、思わず涙がこぼれた。あれくらいシンプルな文章もないと思うのだけれど、その憲法前文でさえ、そのときの為政者の都合によって、いかようにでも読み替えられてしまう・・・。

■靖国神社参拝(1/1)

小泉首相・・・。確信犯。

■でっちあげられた戦争(1/2)

BBCニュースのイラク戦争特集をやっていた。途中からみたので、よくわからないが、元英国情報機関の関係者へのインタビューのようだ(顔も出してのインタビュー)。アメリカ人は今でもイラクへの戦争は対テロの戦争だと思っているが、実際は、この戦争はニューヨークでのテロより随分前から計画されていたのだそうだ。アルカイダのテロは、口実を提供しただけにすぎないという。情報機関が以前リストアップしていた大量破壊兵器保有国にイラクは入っていなかった。しかし、2年ほど前に、イラクへ戦争をする「理由」を探せとの指令があったのだそうだ。インタビューによると、「実際に探していたのは理由(reasons)ではなく口実(excuses)だった」。情報機関はクライアント(政府)が「聞きたい」「聞かせたい」情報を事実として提供する。この戦争はでっちあげられた(fabricated)戦争なのだ・・・と。

■情報管制の始まり(1/13)

防衛庁と記者との定期会見を廃止するそうだ。今の時期だからこそ、情報公開は必要なのに。情報管制の第一歩。知らないうちに戦争の準備が進められていってもとめられなくなる。武器輸出三原則も廃止の方向だという。いったい、この国はどこに行くんだろう・・・。

■衆議院で自衛隊派遣・単独裁決(1/30)

こんな、日本のこれまでのあり方を大きくかえることを、与党だけで決める。しかも夜に。アメリカでは、敬が。そして大量破壊兵器はやはりみつからない。戦争の大義はないことはもう明確で、これは、単なるアメリカによるイラクの武力行使だった。なぜアメリカの後始末に日本が軍隊を派遣する?

だいたい、復興復興というけれど、わたしが仕事で行く山村の方がよほど貧しく、協力を必要としている。


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